私は約2年前、長年勤めていた会社を退職し、子育て主婦兼フリーランスとして働くことを決意しました。
会社員時代はデザインや映像などに関係する仕事をしていたので、その分野の仕事はもちろんしていこうと思っていましたが、新しい分野を切り開きたいという気持ちもあったので「WEBライター」という未経験の仕事も初めてみることにしました。
未経験の「WEBライター」という分野で、仕事を受注できるようになるまでになった経緯とポイントについて紹介したいと思います。
フリーランスでライターの仕事を未経験で受注するまでにやったこと
私が、ライターの仕事を未経験で受注できるようになった経緯は簡単にまとめると以下のようになります。
- WEBライターの仕事について調べた
- 自分がどの分野のライターを目指すのか決めた
- 自分のブログを作って記事を書く練習を始めた
- 自分がどういうライターになりたいのか信念を決めた
- 同じ信念を持つ信頼できる先生を見つけ、セミナーなどを熱心に受講した
- 信頼できる先生に自分の記事を見てもらう機会を得た
- 信頼できる先生から、ライターの仕事を受注できるようになった
この経緯で仕事を得れたのは、以下のような信頼関係の構築があったからです。
- 自分のポリシーをしっかりと持って、自分と同じビジネスの価値観を持つ人の近くに居続け、勉強した(実績をみてもらった)。
- そうすることで信頼を得て、仕事を振ってもらえるようになった。
①WEBライターの仕事について調べた
私が未経験ながらもライターの仕事を得るまでに行ったことは、まずWEBライターの仕事について調べることです。
ごく当たり前のことのようですが、自分のやりたい仕事についてしっかりと調べて勉強するのはとても大事なことです。
例えば、WEBライターとひと言でいっても多岐に渡る仕事内容があります。
- 取材記事のライティング
- キャッチコピーのライティング
- コラムのライティング
- 個人や企業ブログ記事のライティング
- 個人や企業のメルマガなどのライティング
など、まだ仕事の内容はたくさんありますが、一部を並べました。
このような仕事内容はインターネットを使っても十分に情報を得ることができますし、書籍などもたくさんあります。
そして、さらにこれらのライターの各仕事内容にはどのようなスキルが必要なのかということを調べました。
例えば、取材記事のライティングでは、取材相手の気持ちや言いたいことを理解し、相違なくわかりやすく文章に置き換えるスキルが必要だということが分かりました。
また、コピーライターになるには、豊富な語彙力やマーケティングの知識が必要です。
ブログ記事のライターになるにはワードプレスのスキルや情報収集力、SEO(検索エンジン最適化)の知識などが必要不可欠です。
このようにライターという仕事について、分野に分けて掘り下げて勉強していくと必要なスキルが見えてきます。
以下、ライターの仕事について調べるポイントをまとめます。
- 様々な記事や本を読み、WEBライターの仕事内容への理解を深める
- 各仕事内容によってライターに求められるスキルを理解する
②自分がどの分野のライターを目指すのか決めた
次に、自分がどの分野のライターを目指すのか決めることにしました。
多岐に渡るWEBライターという仕事の中で、これなら自分に向いているのではないか、これなら自分にもできそうと思えるものが見えてきます。
私の場合は個人ブログや企業ブログ記事のライターを目指そうと決めました。
理由としては、私は子どもを持つ主婦でもあるので、取材が必要なイベント系などのライターは向いていないと感じましたが、自分のペースや空いた時間で記事執筆のための情報収集ができるブログのライティングは向いていると感じたからです。
また、コピーライティングやコラムのライティングは高度な文章力と経験、実績が必要なので初心者には向いていないと感じましたが、ブログのライティングであれば、自分自身のブログを作ることで執筆の練習が自分にも出来そうだと感じたからです。
SEOの勉強については少しかじってみるととても興味深く、もっと勉強してみたいと思えたのも決め手のひとつでした。
そのような理由から、私はブログ記事ライターへの道を進み始めると決めました。
- 自分の目指す働き方と合致するものを選ぶ
- 自分の経験や文章能力と照らし合わせて選ぶ
- 自分の興味が沸く、勉強していて苦ではない分野を選ぶ
③自分のブログを作って記事を書く練習を始めた
個人ブログや企業ブログのライターを目指すには、まず文章力を鍛えること、そしてSEOやブログの書き方を勉強する必要があると考えました。
ライターとしてお給料を頂くには、最低限の仕事ができなければ誰も仕事を任せてはくれません。
そこで、仕事をもらうスタートラインに立つべく、自分のブログを作り、実際にブログを書く練習を始めることにしたのです。
自分のブログを作ってみると、独自ドメインについてや、サーバー選び、ワードプレスの使い方を学ぶことができました。
ブログ開設に必要な知識は、インターネットで検索すると全て調べることができました。
そして実際にブログ記事を書き始めてみると、SEOの知識やブログ記事の基本的な書き方について学ぶこともできました。
この時点で、難しいしもうやりたくない、と前に進めなくなるようであればライターの仕事は向いていないのでしょう。
しかし私は違いました。
もっと勉強したい、面白い、そう思えたのです。
必要な知識を楽しく勉強できるかどうかも重要だと感じました。
- サーバーやドメインなどの基礎知識
- 自分のブログを作るために必要な情報を取集する能力
- ブログの書き方の基本
- SEOの基礎知識
④自分がどういうライターになりたいのか信念を決めた
自分のブログの執筆を練習をする上で、勉強のために色んな方の文章を読んでいると新たな発見がありました。
書き手によって、文章に個性や信念があると感じたのです。
- 個性的な言い回しで記事の内容を面白く読み手に伝えている人
- 専門用語を多用し、権威性やその道のプロであることを読者に伝えている人
- 物腰の柔らかい文章で、読者へ安心感や共感を与えている人
- 少し乱暴な言い方を交えてでも、伝えるべきポイントを印象強く伝えている人
このように記事の書き方や内容から自分の性質や信念が見えてきます。
自分自身のブログに書く記事や文章にも、信念を決めておくとブレないと感じました。
他の人が書いた記事をたくさん読み、自分自身でも10記事程度書いてみると、ライターとして自分の目指す信念が見えてきます。
そこで自分のライターとしての信念を決めました。
私が決めた信念はこのような内容です。
- 読者の疑問や悩みに寄り添った記事を書く
- 誰かの役に立つ記事を書く
- 誰にでも分かりやすい言葉で記事を書く
- 信頼性のある情報を書く
- 簡潔で的を得た文章で伝える
以下、自分のライターとしての信念を決める時のポイントをまとめます。
- 沢山の人の文章を読んでそれぞれの信念を感じ取る
- 自分でも10記事程度文章を書いてみると、自分の信念が見えやすくなる
⑤同じ信念を持つ信頼できる先生を見つけ、セミナーなどを熱心に受講した
自分のブログをつくり、記事を書く練習をしていた私ですが、ある時壁にぶつかりました。
実際に記事を書いていて、「私の記事の書き方は間違っていないだろうか…」と。
この時点までは独学で勉強してきましたが、実際に記事を書き進めると不安なことがたくさん出てきたのです。
たとえば、タイトルの付け方や見出しの付け方、SEO対策の方法、文章の書き方は間違っていないかと不安になったのでした。
そして、インターネットでブログの書き方についてさらに勉強したり、Twitterでライターとして発信している方の情報を読んで勉強し続けました。
そんな日々を過ごしていると、とある1人の方のブログ記事が目に留まったのです。
その方の書いた記事は、私のライターとしての信念をそのまま映し出した教科書のような記事でした。
簡潔でわかりやすく、聡明で的を得た文章。
読者に寄り添った丁寧な説明文。
私は「この人みたいな記事が書けるようになりたい!」と強く思いました。
そこでその方について調べてみると、日本でトップクラスのブロガーであることや、ブログについてのセミナーなどを開催されている方だということが分かりました。
またその方は、企業のWEB記事のディレクションや執筆を任されていたりなど、大きく活躍されている方でした。
その日を境に、私はその方を先生としてライティングの勉強を始めました。
セミナーや講座を熱心に受講し、知識の幅を広げていったのです。
先生は、知れば知るほど共感できる考え方を持っている方だということが分かりました。
考え方、行動力、人への接し方、ビジネスへの価値観、どれも尊敬できるものでしたから。
今思えば、高額な勉強会費用をとることもなく、かなり良心的な値段でセミナーを開催してくださっていたのも尊敬できるポイントだったのです。
この先生の事は、本当に信頼できるし、先生のようになりたいと心から思えました。
- 自分のライター信念を映し出したような文章が書ける人
- 考え方、行動力、人への接し方、ビジネスへの価値観が共感できる人
- 知れば知るほど尊敬できる人
⑥信頼できる先生に自分の記事を見てもらう機会を得た
私は先生の事を勝手に師と仰ぎ、先生の周囲に居続けました。
セミナーや勉強会があれば参加していました。
この先生から学べることは全て学ぼう!という気持ちだったのです。
そうしていると、ついに先生と直接お話できる機会が訪れました。
勉強会に参加していたところ、私の記事を添削してくださるとのこと!
嬉しさ反面、尻込みしている自分もいました。
とんでもない実績をお持ちの方に、私のような初心者が書いた記事を見てもらうなんてはずかしいし申し訳ない、という気持ちがあったのです。
でもこんな機会滅多にないということも分かっていたので、思い切ってお願いすることにしました。
そして先生に記事を添削してもらって、色々と為になる指摘を頂きました。
自分では思いもつかないような修正点や、書き方を教えてもらうことができたのです。
その後、私は数日かけて先生に教えてもらった項目を修正しました。
「先生に教えてもらった修正点をはるかに上回るような記事にしてみせる!」という気迫で徹底的にリライトをして、再提出したのです。
それが、忙しい先生の時間を私に割いてもらったせめてもの礼儀と考えたからです。
私のリライトした記事を見た先生は、とても良く出来ていると褒めてくださいました。
1つの記事とじっくり向き合い、さらに先生の客観的な指摘をもらうことで、大きく成長できたと思える出来事でした。
- 先生の教えは全て吸収し実践する
- セミナーや勉強会に参加し、先生の周囲に居続ける
- 先生と話せる機会を得たら絶対に尻込みしない
- 先生への感謝は、行動に移すことで表す
- 指摘をもらったら、指摘をはるかに上回る修正をする
⑦信頼できる先生から、ライターの仕事を受注できるようになった
少しずつ、ライターとして成長を遂げていたある日、先生から連絡を頂きました。
なんと、とある企業の記事のライターをやってみないかというお誘いでした。
お話を聞いたところ、以前記事を添削したもらったことを覚えていてくださったらしく、是非私にライターとしてお手伝いをしてほしいとのこと。
記事に真摯に向き合う姿勢を評価してくださったとのことでした。
ライターの仕事をしてみたいとは思っていたものの、やはり初めてのお仕事なので私にできるか不安でしたが、このチャンスを逃してはいけないと思いお誘いを受けることにしました。
そうして、私はフリーランスになって初めて、未経験でライターの仕事を請けることに成功したのです。
その後先生との関係は続いており、ライターの仕事も受注し続けていますし、わからない事があったら教えてもらえるというありがたい環境に居させてもらっています。
こんな機会はないと思い有難く受ける!
まとめ:フリーランスでライターの仕事を未経験で受注するまでにやったこと
以上が、私がフリーランスになり、未経験からライターという仕事を得るまでにやったことです。
経緯は以下の通り。
- WEBライターの仕事について調べた
- 自分がどの分野のライターを目指すのか決めた
- 自分のブログを作って記事を書く練習を始めた
- 自分がどういうライターになりたいのか信念を決めた
- 同じ信念を持つ信頼できる先生を見つけ、セミナーなどを熱心に受講した
- 信頼できる先生に自分の記事を見てもらう機会を得た
- 信頼できる先生から、ライターの仕事を受注できるようになった
この内容は、私が特殊だった、運が良かったと思われる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、今となっては特別なことではなかったと感じています。
私が企業のWEBディレクターをする立場であるとすれば、自分と同じビジネスの価値観を持った信頼できる人に仕事を任せたいと思うことでしょう。
つまり、今回私が仕事を請けられるようになったきっかけは以下の通りです。
自分のポリシーをしっかりと持って、自分と同じビジネスの価値観を持つ人の近くに居続け、勉強した(実績をみてもらった)。
そうすることで信頼を得て、仕事を振ってもらえるようになった。
これはごく自然なことなのではないでしょうか。
しかもWEBライターだけでなく、どんなビジネスの世界でも同じ事は起こりえると思います。
ビジネスとは誰かの役に立つことで成り立っており、そこに人間関係や信頼関係は必ず存在します。
私のような仕事の受け方は遠回りなのかもしれませんが、一度強固な信頼関係を築けることができれば、末永くお付き合いができる方法です。
私のこの経験が、ビジネスの繋がりをもつための手法の一つとして、誰かのお役に立てば嬉しく思います。
初心者WEBライターが初めて仕事を請ける時、どのように作業を進めるのか、また注意すべきポイントについて紹介します。こちらの記事で紹介すること●WEBライターの仕事を請ける時の全体の流れ●初心者WEBライターが仕事を請ける時の[…]